調査係主任 遠藤大輔
出席説明員
副区長 松村克彦
政策経営部
部長 加賀谷 実
政策企画課長 秋山武徳
DX推進担当部
部長 菅井英樹
DX推進担当課長 齊藤真徳
副参事 梅澤光洋
副参事 松永 仁
総務部
部長 池田 豊
総務課長 中潟信彦
庁舎整備担当部
部長 佐藤絵里
庁舎管理担当課長 桐山徳幸
庁舎建設担当課長 鳥居廣基
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
本日の会議に付した事件
1.
報告事項
(1)
DX推進委員会プロジェクトチームの
検討状況等について
(2) 世田谷区
ホームページの
リニューアルについて
(3) 自動車損傷事故の発生について
(4) その他
2.
協議事項
(1) 次回委員会の開催について
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
午前八時五十八分開議
○お
ぎのけんじ 委員長 ただいまから
DX推進・
公共施設整備等特別委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○お
ぎのけんじ 委員長 本日の委員会に
下山委員より欠席の届出が出ておりますので、御報告いたします。
本日は
報告事項の聴取等を行います。
委員会運営に関しては、引き続き
新型コロナウイルス対策を講じてまいります。理事者からの報告は簡潔明瞭に、委員からの質疑も要点を絞っていただくなど、会議時間の短縮に向けた御対応をお願いいたします。
また、発言の際は、
ワイヤレスマイクを御使用ください。
それでは、1
報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)
DX推進委員会プロジェクトチームの
検討状況等について、理事者の説明を願います。
◎齊藤
DX推進担当課長 それでは、
DX推進委員会プロジェクトチームの
検討状況等について御報告いたします。
一ページ、かがみ文です。九月二十八日の
特別委員会におきまして、
DX推進委員会の下、
プロジェクトチームを設置する旨を御報告いたしましたが、現在の
検討状況について御報告するものです。
続きまして、三ページを御覧ください。
プロジェクトチームを設置し、各
チームごとに検討を進めておりますが、当面の目標について報告させていただきます。
一番左の列にPTの名称、次の欄がメンバーの所属で、黒丸印がついている管理職が
リーダー及び事務局となっております。今回お示しするポイントは、おおむね今後二年間の当面の目標欄、右から二番目の列となっております。PTによりましては、その後も継続して
経営改革を進めていくものと考えております。
まず、一番上の
DX人材育成・
確保PTといたしましては、当面の目標として、令和五年三月までに現行の
人材育成方針と
ICT人材育成指針の改定を行います。それらの方針、指針等に基づきまして、令和五年度中に
業務改善を進めていく
DX人材を七百人確保することを目標としております。
続く
ICT執務環境PTは、令和五年八月
本庁舎等整備一期棟竣工までに、職員の生産性を高め、
区民サービスを向上できるような新しい
ICT環境を整備いたします。
オープンデータPTは、令和五年九月までに現行の
公開ページを点検し、より探しやすいように改善を進めます。さらに、六年度に予定されている
ホームページ改善に向けて、データをより利活用しやすく、探しやすいサイトとしてまいります。
フリーWi―
Fi環境整備PTは、令和五年九月までに、公共が整備する
フリーWi―Fiの今後の在り方、方針を決定し、それに基づく
環境整備を進めてまいります。
一番下の
ホームページ改善PTについては、後ほど別案件で御報告しますが、六年度の
ホームページリニューアルに向けて検討を進めています。
次のページに参ります。
キャッシュレス推進PTは、既に導入している
キャッシュレスの仕組みについて、現状の課題等を今年度中に整理の上、令和五年六月までに
標準手順書を作成いたします。これに基づきまして、ほかの施設や窓口の手数料、利用料などに
キャッシュレスを拡充してまいります。
オンライン相談・
手続検討PTは、
地域行政推進計画にある
総合支所や本庁の
担当所管などと
まちづくりセンターを
オンラインで結び、相談や相談に伴う手続を行える環境をつくってまいります。
窓口改善PTは、まずは喫緊の課題である今年度末、来年度初めの出張所やくみん窓口の
混雑緩和に向けて各種の対策について検討を実施してまいります。
説明は以上となります。
○お
ぎのけんじ 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
中里光夫 委員 DXの推進に当たって、
個人情報保護の問題で今、
個人情報保護法の関係で
条例改正を取り組んでいるということで議会にも報告がありましたけれども、いかに
個人情報保護の水準を下げないかというのが大きなテーマになってくると思うんですね。
実際にDXでいろんな仕組みをつくっていく中で、その観点をしっかり守っていくことが大事だと思うんですが、私はDXの担当がちょっとその意識が低いんじゃないかというような話を聞いたんですね。情報審に係った案件の関係でちょっとそこはまずいんじゃないかというような話も聞いているので、そこの辺をきちんと保つための取組、それぞれの
プロジェクトチームでということになるのかどうか分かりませんけれども、実際にいろんな仕組みをつくっていく中で、やっぱりそういう観点を守っていくことが大事だと思うので、そのための取組なりなんなりが必要かと思うんですが、いかがでしょうか。
◎池田
総務部長 個人情報保護条例の改正に向けまして先般素案をお示ししたところでございますけれども、各
所管部署において、今後も適切な
事務処理が行われるように、標準的な
事務処理の手順ですとか
チェック項目、そういう実務的な詳細をつくっております。
形が整いましたら
企画総務常任委員会等で御報告する予定でございますけれども、いずれにしろ、各所管がしっかりとDXを進めて
区民サービスを向上させること、また、取組のスピーディーさも大事。一方で
個人情報保護という視点を忘れては決していけないということでしっかり取り組んでまいりたいと考えております。
◆
中里光夫 委員 総務部の
区政情報課の関係は、非常に審議会とも密に議論しながらその仕組みを今どう構築するかというところで頑張っていると思うんですが、実際に運用していったり、その
システムづくりとの関係で進めていくのは
DX担当のほうなので、そちらがきちんと同じ水準で理解していないとまずいと思うんですね。そこの関係をうまくやっていけないかなと思うんですが、いかがですか。
◎齊藤
DX推進担当課長 個人情報保護審議会につきましては、
DX推進担当課も入っておりまして、そこでの議論は聞いておりますし、もちろん場合により御質疑に対して回答するということもしているところです。
そこら辺の意識が低いというところだと、そこはそういった御意見もあったと受け止めて、こちらとしても精進していかなきゃいけないと思っているんですけれども、一つ、確かにDXを進めていくという話を
個人情報をしっかり守りながら進めていくということに関しては、どんどん
ICT執務環境というのも変わっていく。例えば、ある程度どこでも仕事ができるようになるですとか、パソコンを持ち運んで、いろんな会議室に持っていって仕事をしていくということになると、そこでの
個人情報の
漏えい等もリスクというのは確実に今までとは違ったものになってくると思っておりますので、職員の教育ですとか、それから、新しい
ネットワーク環境等についても定期的に監査を行うなどをしまして、しっかりと
個人情報を守る措置を取っていきたいと思っております。
◆
中里光夫 委員 新しい仕組みをつくる中で、外部の事業者なり外部の人がデータにアクセスするようなことだとか、そういう新しい関係が生まれるときにどうするのかというのが問題になると思うんですね。従来は審議会の審議を経てそういった手続に入っていくのが、今後は法に基づくもので、審議会は後からのチェックになると。自前でチェックする仕組みというのを情報のほうで今構築しているという話なので、そこはきちんとできるようにしっかりと進めていただきたいと要望します。
◆
高岡じゅん子 委員 今の
中里委員の質問とちょっと関連するんですが、やはり本当にDXを使ってやっていく中で、
個人情報保護に関してはこの一番上の
人材育成・確保が何よりも大切なことになってくると思います。
あと一年半で七百人確保という、多分
リーダーが七百人確保なんですけれども、末端というんですか、はっきり言って一番トラブルが起こるのは区民と直接お会いする窓口、場合によっては四月に入ったばかりの人も
個人情報を扱う窓口に出るというようなことになるわけなので、やはりここの
人材確保・育成に関してどう考えていらっしゃるかということと、内部の育成と、それからコアの方については外部からの招聘ということも考えていらっしゃると思うんですが、この七百人と一口に言う中で、どのぐらい内部の育成でつくれて、そして必要に応じて外部からとか、そういうことも考えていらっしゃるのかということをめどがありましたらお教えください。
◎松永
DX推進担当部副参事 今回の七百人の
人材育成につきましては、デジタル技術の活用ですとか
事務改善に資するようなことを中心にできる職員の育成というのを目指しているところが七百で、今、委員がおっしゃったような、例えば
個人情報保護の観点ですとかそういった
情報リテラシーについては、全ての職員がそれを備える必要があると考えておりますので、そこら辺はしっかり取り組んでいきたいと思いますし、また、やはりこれを管理する管理職の意識というのも非常に大事になってまいりますので、そのあたりも十分取り組んでいきたいと思っています。
◆
高岡じゅん子 委員 全て職員が
情報リテラシーをきちんと持つということと、先ほど
中里委員もおっしゃったように、これからの外部の方との
情報共有の仕組みをつくる可能性というのが出てきて、それをつくるかどうかということをお決めになるのは本当に課長級以上の幹部の職員の方だと思うので、そのときに、一部の会社では
セキュリティー保護マークを取っている大きな会社が、本当に上手の手から水が漏れるように、逆に言うと、大きい会社だからこそ物すごく大きい数の
情報漏えいを起こすということが繰り返されていますので、そこら辺も考えた上で、どうやって区民の
個人情報を守るかということを大きな課題としてやっていただきたいと重ねて要望いたします。
◆つるみけんご 委員
プロジェクトチームについて、この中身を拝見させていただいて、
様々目標に対する手段をお書きいただいているかと思うんですけれども、まず、その大切なこととして、前提として、やっぱりあるべき姿を書くということが必要だと思いますし、それを共有していくということが重要だと思っております。まさにそれこそが民間から来られた松村副区長、様々な御経験がある中でどういうところを目指すのか、どういうふうなあるべき姿を描いておられるのかというのをここできちんと明らかにしながらその
プロジェクトチームの取組を進めていくということをまず前提にすべきではないかと思っております。
最後のところに書いてある
窓口改善につきましては、この中で、今のようなお話を申し上げたのは、窓口の
混雑緩和と書いてあるんですけれども、これは
混雑解消を当然目指すべきであって、緩やかになればいいという話ではないと思っております。そこからやはりそのあるべき姿の重要性というのを改めて感じております。
この中で様々その手段を書いておられるわけですけれども、住民の皆様にとって大切なこととしては、やはりその混雑の解消に向けて、どこにボトルネックがあって、それに対してどのような処置をしていくのか、解消していくのか、これを明らかにすることだと思うんですが、今のこの中身ですと、これまで従来やってきたような、こういう手段があるよね、こういう手段があるよねというような手段を列挙しているように見えて、一体どこを解決すればこの混雑を解消できるとお考えなのかというのがここからは明らかになっていないんですけれども、今のことについてお考えを教えてください。
◎松村 副区長 御質問ありがとうございます。二点あって、一つは、あるべき姿というのを最初につくるべきではないかというお話と、もう一点は、現状の調査と分析がここに書かれていないのはどうなんだというその二点というふうに理解しました。
一点目のあるべき姿なんですけれども、各
PT単位にあるべき姿はすごく書きづらいなというのは正直思っていまして、例えば
窓口改善とか
オンライン相談とかは非常にリンクするものだったりするので、そこら辺はDXの
推進方針のほうである程度整理していかなきゃいけないなと思っています。すみません、今正直これだというところはありません。PT立ち上げと、来年の三月末に向けてのPTの推進で手いっぱいで、そこまで手が回っていないというのが正直なところです。
現状調査と原因の分析につきましては、これもPTの中でやっていただこうと考えておりますので、今、数字を取ったりとかというところは、例えば
窓口改善であれば整理していただいているんじゃないかなと思っています。
なので、ここの当面の目標というのは、作業というよりも、ここまで短期で達成しようねという状態を書いているつもりなので、作業ではないです。ここでは個別のタスクを書いているわけではないです。そういう表現になっていたら御指摘いただいて、見直せればなと思っております。
◆つるみけんご 委員 その三月までに
混雑解消しなきゃいけないというのは共通の目標として持っていらっしゃるものかなと私は思っていたんですけれども、ここに書いていらっしゃることだと、
案内ツールの活用とか、これは手段というか緩和に向けてやることだと思うんですよ。
なので、まずその前提として、もしかしたら今私はお話ししていてずれているのかなと思ってしまったのが、三月、四月、五月、次の繁忙期に向けて
混雑解消を目指すというお考えがそもそも前提としておありなんですよねというこれだけは確認をさせていただきたいんですが。
◎松村 副区長 ありがとうございます。確かに今見直すと、これはやることを書いていますね。すみません、ここの部分は
混雑解消をしていただくというのが大前提で考えております。
◆つるみけんご 委員
混雑解消ということで確認ができたので、ぜひそれに向けて頑張っていただきたいと思っております。お願いします。
◆
中山みずほ 委員 三点ありまして、一つずつ伺いたいと思います。
人材確保のところで、今、七百人確保するという目標が掲げられているんですが、この
DX人材、
デジタルスキルという部分も多分にあると思うんですけれども、それであれば
デジタル人材でいいわけで、いわゆるトランスフォーメーションまでの人材というふうに位置づけた場合の人材の要望されるスキルとかは何か明文化されたりするんでしょうか。まず一点目です。
◎松永
DX推進担当部副参事 やはり、
DX人材と一言に言っても、いろんなレベルがまだあると思っています。まず、使えるというところと、
事務改善を考えられる、実際に例えばアプリケーションがつくれるというような、大ざっぱに言うと三段階ぐらいかなと今考えているんですが、それぞれ学習していただくような部分が変わってくると思いますので、そこら辺は今後明確にしていければと思っています。
◆
中山みずほ 委員
デザイン思考とかそういうお話が最近よく出てきてくる中で、ここに求められる中に
デザイン思考だとかそういうところも含まれるんですか。それは指揮する人ができればいいのかもしれないんですが、そこを確認させてください。
◎松永
DX推進担当部副参事 おっしゃるとおりで、まさにDXのXの部分というのは、単なる
事務改善ではなくて
トランスフォームということで、よく言われる
BPR、ビジネスを一から見直すようなことも含めたことができるような職員を育成していきたいということで、まさに
デザイン思考という部分についても力を入れていきたいと考えております。
◆
中山みずほ 委員 二点目です。
オープンデータのところなんですけれども、これが来年九月までに
現行オープンデータ掲載ページを点検しと。読むと、
ホームページの
リニューアルとリンクして、より探しやすいとか分かりやすいという言葉があるんですが、この
オープンデータはどれを
オープンとするかというところまでこのタスクの中には入るんでしょうか。今までの既存のものを分かりやすい位置に置くよというところにとどまるのか、いや、もう少し活用できる
オープンデータ、こういうデータがあるというところの精査まで入るんでしょうか。
◎松永
DX推進担当部副参事
オープンデータに関しては、まず、
オープンデータというものの今、現状の分析というのが最初にあります。どういうデータが必要とされているのかも含めてだと思いますが、まず、
オープンデータの基本的な考え方を庁内に浸透させていって、それに基づいて公開していく。各所管が持っている、各部が持っている情報を
オープンにする必要性ですとか、区民、事業者、職員も含めてなんですが、利用しやすい形に持っていくためにはどうしたらいいかというそのあたりの考え方も含めて整理していけたらと考えています。
◆
中山みずほ 委員 最後です。
オンライン相談・手続のところで令和六年三月までにと期限が書かれているんですが、これは多分所管がかなり多岐にわたって、
区民要望もかなり高い部分だと思うんですね。
これは何か一つ、例えば
個人情報保護の問題であったり、審議会の在り方はこれからすごく問われると思うんですが、今までは
案件ごとに審議をかけていた、諮問していたものが、今度から多分それができなくなると想定すると、何か一個が変わると一斉にできる可能性があるものなのか、でも、一つずつ段階を追って
所管ごとに令和六年三月までに完成するようにやるものなのか、説明が難しいんですが、要は、一気に進むものなのか、一個ずつやっていくのかを教えていただけたらなと思います。
◎齊藤
DX推進担当課長 御質問つきましてなんですけれども、まず、
モデル実施ということで、
総合支所の
関係福祉四課とモデルになる
まちづくりセンター五つを結ぶというのを皮切りに進めていくことになるんですけれども、委員がおっしゃるとおり、確かにこれは一足飛びにはできないと思いまして、何回かの段階を踏んでやっていきたいと思います。
今、五段階というふうに想定はしているところなんですけれども、最初は
総合支所保健福祉四課が対応しているようなものから始めて、より専門的なものにつないでいくとか、
総合支所以外の本庁につなぐですとか、あと、
まちづくりセンターも段階的に対応できるところを増やしていくだとか、そういうことを段階的に進めていって、令和六年度に向けてだんだんと完成させていくということを取りたいと思っています。
個人情報の考えにつきましても、そういったことで段階的に広げていく必要があるので、そこはしっかりとした手続を取って、必要に応じて進めていきたいと思っています。
◆
中里光夫 委員
窓口改善と
オンライン相談・
手続検討はリンクしているということですけれども、
オンライン相談云々のほうは令和六年三月までで、
窓口改善が令和五年三月までとなっているので、これは
窓口改善のほうは、取りあえず今度の年度末の混雑をどう乗り切るかみたいな話で、
オンライン相談のほうは例の
まちセンの
窓口事務の改善に向けたという理解でよろしいでしょうか。
◎齊藤
DX推進担当課長 今、委員がおっしゃるとおり、まずは令和五年三月というか、年度末、年度当初の
窓口混雑を解決していかなきゃいけないということで、そこに
ターゲットを置いて取り組むというのが
窓口改善PTでして、もう一つの相談のPTに関しましては、
地域行政推進計画に基づく取組ということで、先ほど申しましたとおり段階的に進めていきたいと考えております。
◆
中里光夫 委員 そうすると、今度の年度末を何とか乗り切るということでこの
プロジェクトを立ち上げていますけれども、どういう現状とか課題があるというふうに見ているんでしょうか。混雑といってもどういう状況があるとか、今言えるところで。
◎齊藤
DX推進担当課長 幾つか
関係所管が集まって課題を洗い出しているところなんですけれども、解決に向けた対応策としては、来庁者の待ち時間を短縮できるように、まず来庁前に区民の方が自分がやりたい手続はどこでできるのかとか、必要書類を分かりやすく把握できるような事前準備ができるような工夫をしていく、例えば
ホームページ等で分かりやすく
情報発信をしていくというのが一つで、それから、例えば来庁しなくてもできる手続もあるんですよということですとか、
各種証明書については
コンビニ交付で取れますよとか、来庁せずに済ませられる手続の周知についても重点的に実施するですとか、それから、
各種手続の
実施場所、これは
まちづくりセンターも含めてなんですけれども、例えば区民により身近な場所でこういう手続が実施できるんですよというようなことですとか、そういった手続の拡充を検討していくというようなことを考えておりまして、そういった案内の充実やツールを活用することで出張所や窓口の混雑を解決していきたいと考えております。
◆
中里光夫 委員 緊急に取り組まなきゃいけない危機的な状況、予想される状況というのはどんなものがあるんでしょうか。それから、例えば本庁舎もこれから三庁の窓口が移動したり、やっていますけれども、その辺で予想される困難さというか、そういうのはどういうものがありますか。
◎齊藤
DX推進担当課長 今もPTで議論しているところではあるんですけれども、やはり手続の
受付状況だとか手続にかかる時間をブレークダウンしていく。特定の手続にやっぱり多く時間がかかっている。例えば
マイナンバーに関する手続ですとか転出入ですとかにかかっている一方で、例えば
コンビニ交付ができるような住民票の写し等でも実際に窓口に来てやっている方も多いというような現状がある。もしかしたら
コンビニ交付のことを御存じないのかもしれないだとか、あとは、時間がかかる手続に関しては別のやり方も考えられるというようなこともあると思っています。
それから、これは令和五年三月に取りあえずの
ターゲットを置きましたけれども、まずはこれは喫緊の年度当初、年度末の混雑を解決していくというのをまず第一に考えておりまして、その後の新庁舎の窓口等につきましては、例えば
キャッシュレス決済等と連動して、もうちょっと扱いやすい、利便性の高い窓口を実現するですとか、それから、来庁しなくてもいい手続が拡充できるのかですとか、あと、
まちづくりセンターの相談機能でどういったことができるのかとか、そういったことを総合的に判断して、継続して窓口の利便性の向上を図ってまいりたいと考えています。
◆
中里光夫 委員 目の前の話ですので、ぜひここはしっかりとやっていただきたいと思います。
◆
津上仁志 委員 一点なんですけれども、
キャッシュレス推進だったり窓口だったり
オンライン相談もそうなんですけれども、前から申し上げているとおり、こういったものに疎い方、スマホを持っていないだとかネット環境がないとか、こういうデジタルデバイドと言われている方たちへの対策についての
プロジェクトチームというのは立ち上がっていかないんでしょうか。
◎齊藤
DX推進担当課長 今、
プロジェクトチームという形ではやっていないんですけれども、例えば高齢者向けの
まちづくりセンターですとかあんしんすこやかセンターでやっているスマホ教室、そういったものを今後も継続していくですとか、そういったことは
関係所管課と連携してやっていきたいと思います。
今以上に、例えばいろいろな手段でとかいろいろな場所でということが今後出てきましたら、
プロジェクトチームをつくって多くの所管と一緒にやっていくということは今後も想定されるとは思っております。
◆
津上仁志 委員 この中で
窓口改善の中に
まちづくりセンターにおける
マイナンバーカードの更新手続はやるように検討するということも入っているんですけれども、こういったところでそういった方々への対応みたいなことができれば、一番地域に即した対策になるのかなと思うんですけれども、こういったところに盛り込めないものなんですか。
◎齊藤
DX推進担当課長 こちらの窓口相談手続の中で、先ほど段階的にやっていくと申し上げましたけれども、まだまだどういう形でどういうことができるのかというのが今後の議論にもなってくるので、そこで今、委員がおっしゃったようなことも可能性としてあり得ると思いますので、そこは御意見を踏まえまして検討して議論していきたいと思います。
◆
津上仁志 委員 ぜひ検討を進めてもらいたいんですけれども、一点、常任委員会、区民と福祉保健のほうで入浴券の電子化は一旦休止するというふうな報告がありましたけれども、ああいったものというのは非常にいろんな分野で、せたがやPayをカード化して使うということになれば、今までスマホを持っていない方でも利用できたりとか、多くの方に利用されるようになるのではないかなと、非常に有効な手段なのでなくなるのは非常にもったいないなというふうに報告を聞いていて思っていたんですけれども、こういったものを全庁的に活用していくようなことも検討していくほうが、せたがやPayに限ったことかもしれないですけれども、デジタルデバイド対策というものにもつながると思うんですけれども、その辺のお考えはどうでしょうか。
◎齊藤
DX推進担当課長 キャッシュレス推進PTの中で、例えばせたがやPayとかが今後考えられるのかとかそういったこと、今、支払いのチャネルを増やすですとか、あとは支払いできる手続を増やしていくということを検討しておりますので、そこの中でいろいろな、今、委員から御指摘いただいた御意見も踏まえまして議論していくことになるのかなとは思っております。
◆
津上仁志 委員 分かりました。今、
キャッシュレス推進のPTの中には、政策企画課と
DX推進担当課と会計課という形で入っていますけれども、先ほど申し上げた入浴券のことは高齢福祉部でやっていますし、例えばそれを、今度は健康のほうにつこうと思ったら、保健所だったりとか健康推進課だったり、そういったところでも利用できると思うんですね。非常に幅広く活用が可能になってくると思うので、こういった限られたところでの検討ではなくて、しっかりとそういったものを全庁に周知できるような体制で、ぜひこの
プロジェクトチームの中でやるというのであれば進めていただきたいと思うんですけれども、その辺はいかがですか。
◎齊藤
DX推進担当課長 こちらの今のメンバーというのも、ここは今現在でのメンバー、今、議論に参加しているメンバーということで記載しておりまして、今後、課題によってはより参加いただくメンバーを増やしたりとか、例えば施設の使用料だとかそういったことに及ぶとなると、そこのメンバーにも適宜入っていただくということは想定していますので、今、委員から御指摘いただいた所管課も今後の議論の中で入ってくる可能性もあるかなとは思っております。
◆
津上仁志 委員 分かりました。聞いていて非常に有効なものだなというふうに感じましたので、無駄にすることなく、ぜひ全庁で周知してもらって、デバイド対策の一助としていただきたいということを要望しておきます。
◆羽田圭二 委員 先ほど
中里委員が指摘した
個人情報保護の徹底の話なんですけれども、
個人情報保護の徹底を全職員に対してということなんですけれども、どういうふうにしていくのかという問題なんですよね。これは総務が中心にやっていくということですかね。
例えば公務員の条例、法律を守る、遵守しなければならないというような、それは最低あるかと思いますが、しかし、最近そういう中で漏えい事件が結構出ていますよね。都内でも言わば職員が
個人情報を漏えいしてしまった、そういう事件が起きているわけで、その方々は法律や条例を遵守するという制約はしてきたかとは思うんですが、それらが崩れているという状況があるかと思うんですね。その辺はどのようにお考えか。
◎池田
総務部長 個人情報を保護するということは、区民の方から我々は
個人情報をお預かりして仕事をするわけですから、それが大前提になるかと考えております。職員を採用したときに、全職員、
個人情報の重要性ですとか手続、あと承認をしたタイミングですとか、そういった折々を捉えて職員の研修をしております。また、今回、
個人情報保護条例の内容が大きく変わりますので、その内容について職員向けの説明会ですとかを行う中で改めて周知も図っていきたいと考えております。
◆羽田圭二 委員 それは今までとあまり変わっていないんじゃないかという印象ですね。変わっていますか。
◎池田
総務部長 今までも
個人情報の漏えいがないようにいろんな取組はしてきたつもりです。一方で、事務ミスがなかなかなくなってくれないように、
個人情報が流出してしまうということも残念ながら発生してございます。我々としては、粘り強く繰り返し繰り返し職員にそういったことを訴えていくことを通じて、
個人情報の保護に取り組んでまいりたいと考えております。
◆羽田圭二 委員 多分、それだから変わらないんじゃないですかね。そう思わないですか。つまり、この間の事件というのは、例えば
個人情報を知られてはならない方の
個人情報が漏れてしまったりだとか、それから、何か主張したことについて、その情報が漏らされたりだとかしているわけですよね。何が欠けているかというと、人権とか福祉とかそういう視点がないんじゃないんですか。恐らく、そこの考え方をもう少し徹底していかないと、
個人情報がこれからも漏れる可能性は大です。
何でかというと、これだけ複雑化しているわけですから、この情報を漏らせばそれで得するという人が出てくるわけですよね。今回の二つの事件はそういう共通性がありますよね。その情報をもらうことでどちらかが得しているわけですよ。情報を漏らしたほうは、それで得したのかどうか分かりませんが、何らかが得られたかもしれないですね。
だから、今までのような法と条例を守りなさい、それから公務員の倫理観みたいなことだけ強調しても、多分、
個人情報は守れないんじゃないかというその辺の懸念ですよね。
◎池田
総務部長 もちろん、職員に対しては、
個人情報保護が重要だということだけではなくて人権についての研修も行っております。先般、近隣の区で住民基本台帳のシステムを使ってという事件がございましたので、これについては改めて
総務部長名で全庁に注意喚起を行ったところです。その中に、今、世田谷区の場合は
個人情報保護条例、今後、来年四月以降は
個人情報保護法の適用という形になりますが、罰則というものも注意喚起でつけさせていただいております。
今回、事件の具体がよく分かりませんが、懲役一年以下、五十万円の罰金ですとか、それに加えて職員としての身分、懲戒免職を含む処分の対象となり得るというふうなことを注意喚起で加えさせていただいております。
◆羽田圭二 委員 言っていることは分かるんですけれども、重要なのは人権と福祉だとかそういう視点で、しっかり研修を行っていくと言われていましたけれども、そこなんじゃないんですか。今までこの議会の中で問題になっていることもそうじゃないですか。生活保護世帯とか、あるいはDVとか、そういうことを含めて、その情報が漏れてしまっているという話ですよね。違うんですか。
◎池田
総務部長 引き続き職員が人権意識をしっかり持って職務に取り組んでいけるよう、総務部としても取り組んでまいります。
◆
中里光夫 委員 この間の福祉保健委員会で高額医療費の過払いのミスがあったという報告がありまして、その経過を聞いてちょっと考えちゃったんですけれども、その経過というのは、厚労省のほうから、おたくはどのベンダーのシステムを使っていますかという問合せがあって、富士通を使っていますというふうに世田谷区が回答したら、厚労省のほうから、じゃ、こういうことが起こっていませんかという問合せがもう一回来て、調べてみたら過払いがあったという話なんですね。
これは結局、かなり過去の法改正に伴うシステム改修でバグがあって、それを多くの自治体は発見することができず、ずっと何年も経過してどこかが発見してという話だと思うんですね。
世田谷区の対応はどうなのかということでそこに聞いたのは、テストで発見できなかった世田谷区に責任があるということで、だけれども過払いした分は返していただくんですということで、もう五年ぐらい前の過払い五十万円とかを返してもらうんだという話で、それはあまりにひどい話じゃないかというのが福祉保健委員会での議論だったんですね。
メーカーに責任はないのかということで聞いたら、瑕疵担保責任は一年間だから、一年以上たっているからメーカーには責任はないんですだとか、その後の修正パッチが出たけれども、それを当てたとか当てないとか、そこも不確かなやり取りがあったんですね。
こういうやり取りを聞いて、これから全国でシステムを標準化しようという話がある中でこういう問題が起こったら、その影響というのは全国的に物すごいものになっていくだろうと思うんですね。システムが複雑になったり大型コードになっていけばなっていくほどバグってなかなか見つからないものが残るのが当たり前で、ゲームにしても何にしても、たくさんのユーザーがいろんな使い方をする中でバグを洗い出していくというのがシステムをつくっていく上での常識だと思うんですが、そういう長く残っていたバグで間違えました、すみませんみたいな事態が起こって、そのときにテストで見つけられなかった私たちが悪いんですみたいな話になるのは、今後のことを考えてちょっと大変だと思うんですね。
これは全国的にもうそういうリスクというのが起こってくるわけだし、今後のシステムの在り方で、いかにそういうのを回避するためのテストのやり方を考えるかというのもあると思いますけれども、見つかっちゃって被害を出しちゃった自治体が私の責任でしたというのも、それでいいんだろうかという疑問も残るんです。それについて、何か問題提起をするとか、議論を呼びかけるだとか、リスク回避の手だてを考えるだとか、そういう取組が必要なんじゃないかというのをそのときの議論で思ったんですけれども、それについて何かございますか。
◎齊藤
DX推進担当課長 今回起こった事象については、もう私どもも当然
情報共有はしておりまして、確かにシステムのバグというのは何せ付き物だと思っておりまして、バグがないシステムというのはあり得ないと思っていまして、そのために何度もユーザーテストですとかをしてそれを洗い出していくということは、いつの時代も大変重要というか不可欠なことだと思っています。
今回、富士通のかなり昔のバグについて、そこが元になって過払いが発生して大変な御迷惑をおかけしたということがございましたが、今後システムを標準化していくということもあって、私どもは今後どこのシステムにするかというのは選定していくということと、あとは国がつくった標準仕様書に基づいてシステムを構築していくということになります。
ある意味では、この標準化というのは、今まで例えば法律が改正されれば各自治体ごとにそういった法改正に基づく対応を行っていたのが、ある意味、国が一元的に標準仕様書を開示することで一元化していくということになりますので、実際、独自での障害とかそういったミスというのは発生しにくい構造になっていると思うんですけれども、確かにそこでミスがあったらどうするんだみたいなことに関しては大変な被害を与えることにもなりますので、そこはもうそういったことのないように、いろいろな国等の説明の場の中で、あと、そういうことがあったときにどうするのかということに関しては、そういったことに対する議論がきちんとできるような要望を進めてまいりたいと思っています。
◆
中里光夫 委員 この問題で
プロジェクトチームをつくって検討するかという話は別かとは思うんですが、こういう問題は今後ずっと続くし、避けられない問題なので、これはきちんと何かしらアクションしていく必要があると思うんですが、副区長、どうですか。この問題について。
◎松村 副区長 御質問ありがとうございます。正直、慣習というか商習慣を含めて、まさに検収で受け入れた後発見された不具合については検収側の責任があるということになっています。それを覆すのはやっぱり裁判なんですね。本当に金額が大きくて、これはもうのるか反るかの勝負だという裁判じゃないと、裁判にかけるコスト対効果のメリットが生かせないと思っていますので、そこは相当ハードルが高いなと、今回の件も含めて思っております。
問題提起としてはすごくいいポイントでいただいたんですけれども、どちらかというと、きちっと区民に迷惑をかけないように限られた財源で運営していくという発想からいえば、そこになかなか人とお金を割くというのは難しいかなというのは正直思っているところです。
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○お
ぎのけんじ 委員長 次に、(2)世田谷区
ホームページの
リニューアルについて、理事者の説明を願います。
◎齊藤
DX推進担当課長 世田谷区
ホームページの
リニューアルについて御報告いたします。
本件は、企画総務常任委員会との併せ報告でございます。
まず、1の主旨でございます。区
ホームページは、平成十年度の開設以降、これまで二度の
リニューアルを実施してまいりました。現行事業者との契約が満了する令和六年夏を目途に次期
リニューアルを予定しており、
リニューアルに向けた現時点での
検討状況について御報告するものでございます。
2の現行
ホームページの現状と課題でございます。
まず、(1)トップページにおける検索と分類です。アクセス分析によると、現行の
ホームページはトップページから情報をたどる利用者が最も多い一方で、利用者の約六割がキーワードで検索しております。これを踏まえまして、分かりやすいトップページ構成ですとか、利用者が検索しやすいページを作成する必要があります。また、昨年度に実施した区政モニターアンケートでは、区民が拡充、利用したい
オンラインサービスでは、申請、窓口予約、相談の回答が上位に挙がっており、
オンラインサービスの導入を見据えた機能が求められているところです。
(2)
区民サービスに沿うページ構成と職員のスキルアップです。アクセス分析では、スマートフォンユーザーが約六五%となっておりますが、現在の
ホームページはパソコンユーザー向けの構成となっておりまして、利用者が検索で必要な情報を得やすい構成になっていないと考えております。また、総務省が示すアクセシビリティー基準を踏まえた上で、利用者が検索しやすく、情報が分かりやすく伝えられるよう、ページを作成する職員のスキルアップを図っていく必要がございます。
(3)社会状況や
DX推進に向けた
区民サービス対応では、最新のJIS規格に沿ったアクセシビリティーですとか
オンラインサービス拡充など、
DX推進における新たな
区民サービスを踏まえたものにしていく必要があると考えております。
3、これらの現状と課題を踏まえました
リニューアルの基本的な考え方でございます。
まず、(1)トップページについてです。三ページの別紙を御覧ください。別紙の図の左側が現行
ホームページのトップページで、右側が
リニューアル後の
ホームページのイメージ案でございます。課題を踏まえまして、利用者が検索しやすく、トップページからも情報をたどりやすい分類となるよう整理してまいります。また、
ホームページが手続窓口としての機能も果たせるよう、
オンライン窓口等を掲載することで区民の利便性向上を図るとともに、画像を視覚的に表示することで分かりやすい
情報発信を行ってまいりたいと考えております。
二ページの一番上のほうにお戻りください。(2)区民ニーズに沿ったページ構成と職員のスキルアップについてです。
ホームページは各所管課でページ作成を行っていることから、効果的な区政PRに向けた魅力あるページやキーワードで検索しやすいページの作成、スマートフォンユーザーにも見やすいグラフや表の掲載など、具体事例を活用した研修等を進めることで職員の作成スキル向上を図ってまいります。
(3)
区民サービス対応の向上です。最新のJIS規格に沿ったアクセシビリティーへの配慮や
オンライン申請の拡充など、
DX推進による
区民サービス向上と連動した
ホームページにできるようにしてまいります。
4の概算経費の見込みについては記載のとおりです。
5今後のスケジュールは、記載のとおり、来年度にプロポーザルにより事業者選定を行い、令和六年夏を目途に新
ホームページの運用を開始してまいります。
説明は以上となります。
○お
ぎのけんじ 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆福田たえ美 委員 今回の御説明は、多分、
ホームページの構成についてということで改善を進めていくということだと思いますが、区民の方からよくいただくのが、今ここにも少し示してありましたが、文字が多くて、かつ分かりにくい言語で、区民の人に親しみやすいとか理解しやすい言葉を使われていないというのがよくお聞きいたします。
せっかく情報を提供していくのであれば、区民の方がサービスにつながっていくためには、言葉の使い方と、あと、それぞれの所管で何か考えているというのを聞いたんですけれども、
所管ごとにばらばらになっている感もありまして、そのあたりもこちらのほうから、今ここの(2)のところにグラフの掲載など具体事例を活用した広報研修等にというふうには書いてありますが、ある程度規格を決めていかないと、その事例を見てもまたそれぞれ所管によって変わってしまうんじゃないかと思うんですが、そのあたりはいかがでしょうか。
◎齊藤
DX推進担当課長 現在の
ホームページも各課の職員に作成してもらっているんですけれども、アクセシビリティーに関するガイドラインというのがございまして、そこに沿って、例えばこういう記号は使わないでくださいとかこういう言葉を使ってくださいというのはやってはいるんですが、そこがちょっと今ひとつ、それ自体も見直しが必要だったりだとか、そこが徹底されていないというところがあります。
各職員で各課長が確認しながらつくっているということではあるんですが、例えばこの
ホームページの検討の中では、そういったものを電子的にチェックできる、後ほどチェックして、それに沿わないところに関しては修正を提起するといったことも考えられるんじゃないかなと思っていますので、職員の目のチェックだけではなくて、例えばAIですとかも活用できるようなチェックも進めていくことで、アクセシビリティーに配慮した構成にしてまいりたいと思っています。
◆福田たえ美 委員 例えばなんですが、区民の方の代表とかでも結構なんですけれども、外国人の方もいらっしゃいますし、そういう方々にも少しでも理解しやすいような表現ってどういうことなのかというのを区の職員の方がどんなに考えても、その区民の立場にならないと分からない視点があると思います。
ですので、せっかくこのように大きく改善するんであれば、そのような区民の方の声を聞くことと、あと、今年だったと思いますが、国のほうで、障害があるなしにかかわらずコミュニケーションを取っていくということを推進していくという法律が制定されて、その中でも視覚障害の方とかへの配慮とかも含めて行っていかなくてはいけないというふうになっておりますので、そのあたりもしっかりと進めていく、世田谷区としても今後、障害者に対しての対応というところでより一層区民の方にも使いやすいような形にするということからも、区民の視点というのが非常に重要かと思いますが、いかがでしょうか。
◎加賀谷
政策経営部長 私どもの所管になりますけれども、この間も区政モニターの方々を活用しまして、都度都度意見集約ということはいただいておりますけれども、また改めて、今回は大きく変わるタイミングですので、そこは丁寧に意見を幅広く拾っていきたいと思います。
それから、アクセシビリティーというところがやっぱりありますので、障害者の方への御配慮というのは重要な視点ですので、この間、結構動画のアナウンスということも、要望だったり、私どももなるべく伝えやすいツールで端的に活用はしておりますけれども、なかなか動画という部分は、一方、視覚障害者の方にはどうなのかなという課題もあったりしますので、そういうところは丁寧に意識してアップしていきたいと思っております。
◆つるみけんご 委員 今、福田委員がおっしゃった区民の方に分かりやすくというところは私も非常に重要な視点だと思っておりまして、まさにこの2のところに書いてある文字数が多くて伝わりにくいというのは、多分多くの区民の方が思っているところだと思っております。この資料自体も非常に文字が多くて、今、
DX推進担当部の皆さんが作っておられる資料でいえば、先ほどのPTの資料などはタブレット対応になっていて非常に見やすい。
こういうふうに見やすい資料と見にくい資料が混在している状況にあると思うんですけれども、福田委員もおっしゃっておられたことで重なる部分もあるんですけれども、
ホームページを機に、先ほどの仕組みを変えていくということも大事だと思うんですが、その資料作りのマインドというものを切り替えていかないとなかなか分かりやすい資料にならないと思うんです。
今回の
ホームページリニューアルを待たずに区としてどうやってこれを分かりやすく伝えていくのかということは、日々の業務の中での話だと思うんですが、この点は今既にやっておられると思うんですが、さらに変えていくということでいえばどういう取組が考えられるのか教えてください。
◎加賀谷
政策経営部長
ホームページに関してという部分もあろうかと思いますので、今現在、当然、各庁内向けに、各所管の
ホームページの作成は各業務を担当する所管が一番詳しいですから、各所管の責任の下、分かりやすくというところを意識していただいてやっている部分はあるんですけれども、なかなかその水準が保たれないというのは御指摘の課題かと思っています。
都度都度、定期的に研修やっております。また、その中で、非常にこれは分かりやすい、検索しやすいというような好事例、そういう記述の仕方とか構成とかというところは研修のたびにいい取組ということでアナウンスはしているんですけれども、そこの精度は引き続き上げていかなくちゃいけないなと思っています。
リニューアルを待たずして、今回も一番上の、例えばですけれども、このコロナ禍で様々情報をタイムリーにアップしなければいけないということで、大きい窓が、限られていますけれども、ありますので、なるべくそこを使いながら、区民に緊急的にお知らせする内容ですとかイベントの催しですとかということはタイムリーには掲載はしていますけれども、そういうところを変えられるというんですか、今までにない取組以外の変えられるところですとか、あと、何回もクリックをして階層が深くなってしまうという指摘も多々ありますので、なるべく次回に向けてはその統一的な基準を意識して、別の構成立てになるような仕組みというのも、今後、事業者の提案もいただきながら、そこは変えていきたいし、引き続き日々の研修で充実させていきたいと思っています。
◆つるみけんご 委員 ぜひ
ホームページの
リニューアルに合わせてというだけではなくて、前倒しできるものはどんどん前倒ししていただきたいなと思うのと、今、
政策経営部長からもお話があった窓のところで最新の情報ということで、さっきの一つの例でいえば、引越しの繁忙期に、結構私も窓口でいろんな方のお話を聞くと、取りあえず大きな区役所に行けばいいんじゃないかと思う区民の方、特に転居されたばかりの方はそういう方が多いと思うので、そういうことも
まちづくりセンターでこれはできますよとかというのをどうやって伝えていくかということも重要だと思うので、広い視点でぜひタイムリーな情報を分かりやすく伝えるというのは日々やっていただきたいと思います。
◆
中山みずほ 委員 今の福田委員とかつるみ委員のおっしゃることと全く同じ思いで、まさにこれこそが
デザイン思考、サービスデザイン、そういったところの最たるものかなと思っています。
一点確認は、先ほどの御答弁で事業者の提案もとあったんですが、まさにこの委託事業者がかなり肝かなと思っていまして、今、時期が来年度、令和五年度になって、間もなく具体的な時期が出てくるかと思うんですが、現段階でプロポーザル要件といいますか、もうここだけは、
ホームページをつくれる会社は山とあると思うんですね。その中でもこういう公の機関である、また、これだけのページ数である、あとは、お二人の今あったようにお役所的な言葉だけではない、世田谷区にはいわゆるユニバーサル推進条例もありますし、そういうことも加味していくとなると、かなり要件は絞られるかなと。
あともう一点私が懸念するのは、
ホームページは採択、採択、採択というのがかなり事業者の中でもあるので、そういうことも含めて、何か考えられていることは今段階であるんでしょうか。
◎加賀谷
政策経営部長 全体は確かに一万数千を超えて、
オープンしているものと、非公開に、もう既に終了しているものとか、その時期に限定して
オープンする内容とかを含めますと二万を超えるページ数が実は膨大にありますので、そういう意味では、階層の深さだったり情報量の多さというのは、区役所の業務はかなり幅広いですから、そこはかなり課題ではありますけれども、見やすさ、検索しやすさというのはやっぱり大きい視点かなと思っています。
デザイン思考というお話もいただいて、様々若い職員を含めて、やっぱり一番長けている部分の職員ですとか、発想豊かな部分はできるだけ庁内からも意見はいただいていこうかなという部分はありますけれども、基本的に今年度中に来年度の事業者の募集に向けて、区としてのその方針というのはやっぱりきっちりと固めてお示しをしていきたいと思っています。
今まではトップページ、先ほどの窓のところの融通性、利用拡大はこの間させていただいているところですけれども、全体を含めるとやっぱり固定なんですね。トップページは固定で、そこから修正を加えると経費を含めていろんなほかの所管のページにも影響が大きいという部分がありますので、そういったところも今後の情報量の多さとか使いやすさという部分では、改変性というようなところも含めて事業者の提案をいただいて構成を考えていければというふうには今のところ思っています。
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○お
ぎのけんじ 委員長 それでは次に、(3)自動車損傷事故の発生について、理事者の説明を願います。
◎桐山
庁舎管理担当課長 私からは、自動車損傷事故の発生につきまして二件御報告をさせていただきます。
まず、事故の概要でございます。発生日時につきましては、一件目は令和四年六月二十三日木曜日午前十時頃、二件目は六月二十八日火曜日午後一時半ごろでございます。
三ページをお開きください。上段の位置図を御覧ください。発生場所は、世田谷区役所第二庁舎地下駐車場二階スロープ付近でございます。事故の内容ですが、下段の現場詳細図を御覧ください。第二庁舎地下駐車場におきまして、相手方の車両が上階に駐車するためにスロープを上っていたところ、スロープ頂上部付近におきまして、補強用で敷設していた鉄板部分が車両底部と接触し、車両底部を損傷いたしました。なお、相手方や通行人等への損傷はございませんでした。
一ページをお開きください。2の事故後の対応ですが、双方、事故の申出が事後であったため、相手方から提出された立証関係書類を基に、
区政情報課訟務担当等と対応につきまして慎重に協議を行ってまいりました。結果としまして、当該駐車場における損傷事故と判断し、早期解決に向けて、現在、相手方とは誠意を持って示談交渉を進めているところでございます。
二ページをお開きください。事故の経緯につきましては、3駐車場の安全対策、(1)の表にまとめており、記載のとおりでございます。
駐車場の安全対策としましては、鉄板との接触防止のために七月四日にゴム製マットを敷設し、対応いたしました。さらに、事故後、立体駐車場メーカーによる点検、補修を七月と十月に実施してまいりました。今後につきましては、(2)に記載のとおり、第二庁舎地下駐車場の鉄骨造立体部分につきまして、令和五年一月初旬から三月下旬にかけて解体工事を実施し、来庁者用の平置き駐車場として再整備することといたしました。当初の計画では、令和七年以降、三期工事での解体を予定しておりましたが、この間、鉄骨造部分老朽化のため鉄製部材の一部が落下するなど車両事故が発生したため、庁舎利用者の安全確保の観点から、今年度中に再整備することといたしました。
なお、区民の方々に対しましては、工事期間中、来庁者用駐車場が減少するため、「区のおしらせ せたがや」、区
ホームページ等で事前周知により公共交通機関の利用を勧めてまいります。
このたびは大変申し訳ございませんでした。
私からの報告は以上でございます。
○お
ぎのけんじ 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
高岡じゅん子 委員 立体駐車場を日々見下ろしているんですけれども、早期に撤去ということになったというのは致し方ないことかと思うんですが、これは平置きにすると何台ぐらい駐車能力が減るんでしょうか。
あと、ここでやはりさっき言っていた年度末、年初に関しての、今の駐車場のキャパシティーでも道に結構長い間駐車待ちができていますが、早期に近隣の臨時駐車場確保についての見通しを併せてお答えください。
◎桐山
庁舎管理担当課長 まず、一点目の御質問としまして駐車台数の件でございますけれども、現在、来庁者専用としまして使用しております第二庁舎の地下駐車場の二階部分につきましては四十三台でございます。そちらのほうが臨時駐車場を二か所設けまして、三十一台確保する予定でございます。
現在、その臨時駐車場の確保につきましては調整しておりまして、確保をもうしているところでございます。
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○お
ぎのけんじ 委員長 では次に、(4)その他ですが、何か
報告事項はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○お
ぎのけんじ 委員長 特になければ、以上で
報告事項の聴取を終わります。
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○お
ぎのけんじ 委員長 次に、2
協議事項に入ります。
(1)次回委員会の開催についてですが、第四回定例会の会期中である十二月五日月曜日午前九時から開催予定としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○お
ぎのけんじ 委員長 それでは、次回委員会は十二月五日月曜日午前九時から開催予定といたします。
以上で
協議事項を終わります。
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○お
ぎのけんじ 委員長 その他何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○お
ぎのけんじ 委員長 特にないようですので、以上で本日の
DX推進・
公共施設整備等特別委員会を散会いたします。
午前十時四分散会
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署名